【スポーツモデル】勝つための基礎知識とトレーニング

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SSA Physique PRO
2018年 NPCJ athlete model 優勝
2019年 NPCJ Physique 優勝
2023年 SSA Physique 優勝
2023年 NABBA 国際戦 6位
2023年 SSA Physique PRO 優勝

こんにちは。d-fitnessです。
このサイトではフィジークやスポーツモデルといったボディコンテストに向けた情報を発信しています。

本記事の内容はスポーツモデルの基礎と勝つための基礎知識とトレーニングについて解説していきます。
これからスポーツモデルに挑戦したい人はぜひご覧ください。

目次

スポーツモデルとは

スポーツモデルとは

スポーツモデルは2013年に韓国を起源としてスタートしたボディ競技です。
ボディビルと比べると歴史は浅いですが、この数年で日本国内での人気は急上昇しています。

競技特性としては、程よい筋量に極限まで絞り込まれた肉体が求められます。
そしてムービング(ポージング間の繋ぎ動作)も含めた堂々とした立ち振る舞いも重要な評価ポイントとされています。

端的に表すと、ボディビルほどの筋量は必要なく彫刻のような肉体でモデルのような審美性を競う部門と言えるでしょう。
一昔前は「スポーツモデル=細い」というイメージを持たれていましたが、競技歴が深まるにつれて求められる筋量が増えたことで、フィットネス愛好家であれば誰しもが憧れるような部門に成長しました。


審査基準

審査基準

ボディ競技を楽しむ上で欠かせないのが部門に適した体作りで、そのためには審査基準を知っておく必要があります。
効率的なボディメイクのための、スポーツモデルで重要な審査基準を解説していきます。

全体のバランス

どの競技にも言えることですが、全体のバランスが非常に重要です。
特定の部位だけが極端に発達していても、客観的に見て美しいとは言えないことは誰もが想像つくはずです。

スポーツモデルで求められるバランスは上半身の筋量60%|下半身40%と言われています。
下半身も審査対象なのでしっかり鍛え込む必要がありますが、サイズよりは膝から腿の付け根にかけて徐々に太くなっていくシルエットや筋肉のセパレーションを重視するのが特徴です。

上半身はフィジークと似ており、三角筋と広背筋による逆三角形のプロポーション(Vシェイプ)を重視します。
そして腹筋(ミッドセクション)の凹凸感も上位に食い込むには欠かせない強化ポイントとなります。

重要ポイント

◆ギリシャ彫刻のようなシルエットが現代スポーツモデルの理想型。
◆上半身60%|下半身40%の割合で筋量をつけていく。

極限の絞り

スポーツモデルで求められる絞り(体脂肪率の低さ)はフィジークよりも厳しい傾向にあります。
なぜならこの競技ではお尻(大臀筋)のセパレートが浮き出たコンディションを求められるからです。

お尻は全身の皮下脂肪の中でも最後の最後に絞れる部位であることから、フィジーク基準での仕上がり(上半身が絞り切れた状態)から更に絞り込まなければならないというハードな競技です。

なお、お尻まで絞り切るにはカロリー制限をしているだけでは到達できないケースがほとんどで、日頃のトレーニングで繊細なマッスルコントロールを習得する必要があります。
※マッスルコントロールについては後述します。

重要ポイント

◆極限の絞りとはお尻のセパレートまで浮き出た状態を指す。
◆お尻まで絞りこむにはマッスルコントロールを意識したトレーニングが必須。

ステージング

スポーツモデルではステージングを重視します。
ステージングとは、ポージングに加えてムービング(ポージング間の繋ぎ動作)や動作の緩急までを指します。

ポージングはフロント/バックの2つ(団体によってはサイドも)が求められますが、フロントポーズ一つにしても様々なバリエーションがあり、これはフィジークと明確に異なる点です。

片手を腰に添える基本型はもちろん、両腕を上に挙げる型や片腕だけを挙げる型など、自由な表現が認められています。

そのため、選手は自身の強みを活かせるポーズを研究し、ジャッジにアピールする必要があるということです。
各選手が得意な表現をしてくるため、自身も得意とするポーズを理解して自信を持った表現ができるように練習を積み上げなければなりません。

重要ポイント

◆スポーツモデルではステージでの表現力も重視される。
◆ポーズは自由度が高いため、自身の得意を研究すると有利に戦える。


トレーニングのポイント

全てのボディコンテスト競技に共通するのが、トレーニングで身体を作ることですが、部門ごとに重視するポイントは異なります。
ンテストで勝つためには闇雲にトレーニングをするのではなく、競技に合わせたアプローチを継続することが勝利への近道となります。

それではスポーツモデルで意識すべきポイントを紹介していきます。

マッスルコントロール

スポーツモデルにおけるトレーニングで最も重要なのがマッスルコントロールです。
マッスルコントロールとは、自分の意思で意図した筋肉を動かすことを指します。

ベンチプレスで言えば、

大胸筋を動かした結果バーベルが挙上できた。」

というイメージでトレーニングできることをマッスルコントロールを意識したトレーニングと言います。
ベンチプレスの目的はバーベルを挙げることでなく、大胸筋を動かすことであるという捉え方である点が、パワーリフティングのトレーニングと決定的に異なる点です。

マッスルコントロールが得意な部位は発達しやすく絞れやすい(=皮一枚になりやすい)という点で、特にスポーツモデルのような極限の絞りが要求される部門では重要なポイントであると言えます。

重要ポイント

◆自分の意思で筋肉を動かすことをマッスルコントロールと言う。
◆マッスルコントロールが得意な部位は発達しやすい&仕上がりやすい。

ケツを仕上げるのは臀筋の意識

スポーツモデルの特徴といえば、蝶々の羽のような臀筋のセパレートです。(通称:ハムケツの絞り)
レベルの高い大会ではハムケツまで絞り切れた選手だけが上位を狙える世界というほどに、臀筋の仕上がりは重視されています。

しかし、臀筋は全皮下脂肪の中でも特に絞り切るのが難しい部位と言われています。
事実として、カロリー管理や有酸素運動を継続しても臀筋だけは仕上がらないというケースを筆者もたくさん見てきました。
腹筋は完璧に皮一枚になっていても臀筋はいつまでも仕上がらない…そんな厳しい世界なのです。

そこで重要なのが、臀筋を意識したトレーニングを継続することなのです。
先ほど解説したマッスルコントロールを臀筋のトレーニングで意識し続けることで仕上がりは格段に良くなっていきます。

臀筋を仕上げる上でおすすめな種目は以下のとおりです。

  • ヒップアブダクション
  • ヒップスラスト
  • バックエクステンション

これらに共通するのはいずれも臀筋を収縮させる種目(=コントラクト種目)であるという点です。
筋肉を収縮させる局面は対象部位に意識を向けやすいので、そこで負荷をかけられる種目は仕上がりを向上させるのにうってつけです。

筋肉の収縮様式はいくつか種類があり、それぞれに利点があるので全て理解しておくと有利に身体づくりを進められます。
収縮様式については下記の記事で分かりやすく解説されています。

FITNESS LOVE(フィットネスラブ)
POF法で筋肥大を最速化!【3ポジション別トレーニング完全ガイド】筋発達を加速させる種目と効果的な順番と... 今回は、昔からトレーニングをしっかりとしている人ならよくご存知のPOF法について解説していきたい。 文:Brittany Eterno, B.A., M.S.c.N, C.N. 翻訳:ゴンズプロダク...
重要ポイント

◆臀筋(ハムケツ)の仕上がりは最高難易度。
◆臀筋の収縮種目をマッスルコントロールを駆使してやり込むのが重要。


勝つための戦略でステージを制す

スポーツモデルはフィジークやボディビルとは異なる体づくりが必要な競技です。
ただがむしゃらにトレーニングや減量をこなすのではなく、下記ポイントを意識してステージに向けた準備を進めましょう。

  • 筋量は上半身6:下半身4
  • 三角筋からウエストにかけてのVシェイプを作る
  • 収縮種目で臀筋のセパレートを作る

ボディ競技は始めてすぐに理想形に辿り着ける世界ではありませんが、必要な知識を備えて実践していけば圧倒的に成長速度は上がります。

「スポーツモデルで闘いたい」その想いを大切に日々のトレーニングと食事管理に励んで欲しく思います。

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